【市場分析】バーンハム氏とGDPを受けて英国債が主導、OAT・独国債の10年利回りスプレッドが再び数年来の高水準に
バーナム英首相の発言とGDP改定を受け、英国債が債券市場全般の上昇を主導した一方、10年物のOAT・独国債スプレッドは120 bpsを超え、PCE発表を前に米国債は出遅れた。
速報の内容
エネルギー価格が小幅上昇し、フランスとドイツのインフレ率が予想を上回ったにもかかわらず、債券相場は全面的に堅調。英国債が上昇を主導しており、最近の動きから一服するなか、英国のバーンハム首相の発言と力強いGDPデータが追い風となっている。 具体的には、バーンハム氏は、現在のポスト・ブレグジットの状況は利益よりも弊害のほうが大きいため、英国とEUの関係について多くの選択肢に前向きだと述べた。検討すべき選択肢の中には、「最後まで進む」、すなわち再加盟もあり得るとした。この発言に加え、第2四半期GDP系列が上方修正されたことで、今朝は英国資産全般がアウトパフォームし、英国債、ポンド、FTSE 100はいずれも各市場で最も、あるいは最も堅調な銘柄の一つとなっている。 ただし、歓迎される上昇ではあるものの、英国債の上昇はせいぜい約50ティックにとどまり、ベンチマークは契約最安値の83.72を最大でも1ポイント上回る水準にある。利回りはカーブ全体で高値から低下したものの、依然としてその水準に近い。 海峡の向こうでは、OATはドイツ国債とおおむね連動して取引され、執筆時点で約40ティック上昇している。一方、OATと独国債の10年利回りスプレッドはさらに拡大し、120bpを超え、2012年以来の最大となった。火曜日の債務に関する更新と、債務対GDP比率に関する現行計画がEUの過剰財政赤字手続き(EDP)の基準値に及ぼす影響を受けた動きだ。 ドイツ州別の消費者物価指数はおおむね予想どおりだったものの、本日13:00 BST時点の市場全体の予想と比べてややタカ派的な偏りがあり、独国債は高値から小幅に反落した。ただし、動きは小幅で、独国債は120.00をわずかに上回る水準を維持。高値の120.17に対し、40ティック超上昇している。 米国債は買われているものの、データ発表が相次ぎ、地政学的な動きも見込まれる午後を前に、これまでのところ相対的に出遅れている。地政学面では、イランのペゼシュキアン大統領が、ニューヨークからアラグチ氏を通じて提案を受け取ったことが分かっている。今後は同大統領による検討を待つ。ほかでは、本日PCEが発表予定で、今回含まれる算出方法の変更を踏まえると、特に注目される可能性がある。
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