【市場分析】世界的なリスク回避姿勢と供給緩和の可能性を背景に原油が圧迫、逃避需要で金は上昇
10月15日の市場ノートは、リスク回避、原油供給緩和の可能性、安全資産需要、米国のインフレを挙げ、原油と卑金属の軟調、貴金属の堅調を伝えた。
速報の内容
WTIの11月限およびブレントの12月限先物は、昨日の世界的なテクノロジー株売りと予想を上回る米国CPIを受けた広範なリスク回避姿勢のなか、軟調となっている。また、供給緩和の可能性も相場を圧迫している。最近の報道では、原油供給を増やすため、米国がシャドーフリート船舶への制裁緩和を検討しているほか、11月の中間選挙を前にロシア産ディーゼルが米国に到着する可能性が示唆された。一方、地政学的要因は後退している。米国はイランのエネルギー施設および核施設に対する新たな攻撃案を準備していると報じられており、フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃も続いている。ほかでは、昨日発表された米民間在庫統計で原油在庫が1,110万バレルと大幅に減少した(予想は190万バレルの増加)が、広範な売りのなか、相場への支援はほとんどなかった。WTIは1バレル当たり93.58~95.31米ドルのレンジで推移し、ブレントは1バレル当たり103.64~105.83米ドルのレンジ内で下落したが、いずれも安値からは戻している。オランダのTTFはエネルギー価格全般の反落に伴い軟調だが、冬を前に基礎的需給は引き続き強気である。執筆時点でTTFは85.00~87.80ユーロ/MWhのレンジ下限まで下落した。 貴金属は堅調。世界的なテクノロジー株売りを背景とする逃避需要に加え、昨日の予想を上回る米国CPIにもかかわらず、DXYの軟化と世界的な利回り低下が現物金を支えている。現物金は1オンス当たり4,100~4,162米ドルのレンジ内で上昇している。現物銀も上昇し、1オンス当たり55.49~56.37米ドルのレンジ内で推移している。 卑金属は広範なリスク回避姿勢のなか軟調。銅は世界株の急落、とりわけアジアのテクノロジー株売りに圧迫されており、KOSPIが最も大きく下落している。また、米国CPI発表を受けてFRBがさらなる引き締めを行うとの懸念も重しとなっている。LME銅3カ月物は1トン当たり14,320~14,480米ドルのレンジ下限付近で取引されている。
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