【市場分析】介入を示唆する発言を受け円が上昇、原油高と利回り上昇にもかかわらず米ドルは底堅い
日本円は当局による介入警告を受けてG10通貨の上昇を主導した一方、米ドルは相反する要因や商品価格の下落、欧州の財政・中銀関連の発表が入り交じるなか、101近辺を維持した。
速報の内容
DXYは全体としてほぼ変わらず。原油価格と利回りの上昇、FRBの引き締め観測が重しとなる一方、円が大きく上昇しており、米ドルはその間で推移している(詳細は以下を参照)。金曜日のタカ派的なFRB発言は引き続き市場参加者の念頭にあり、ハマック氏はインフレを低下させるには金融政策を引き締め的にする必要があり、現時点では政策が経済を抑制しているとは見ていないと述べた。DXYは100.98~101.20のレンジで101近辺(対金曜日の100.87~101.31)で取引されている。月末および四半期末の資金フローも市場参加者の視野に入りつつあり、月末が近づくにつれてリバランスの影響が強まる可能性が高い。 ユーロ/米ドルは小幅安。ユーロ圏固有の新たな材料が乏しく、通貨ペアは主に米ドル全般の動向に左右されているが、本日は英ポンドの影響がやや強まる可能性もある(以下を参照)。ユーロ/米ドルは1.1371~1.1391のレンジで取引されており、ECBのラガルド総裁によるテキスト発表が英国夏時間15時に予定されている。 英国の財政見通しをめぐる警戒感があるものの、英ポンドは米ドルに対して小幅高。バーナム首相は社会福祉改革の財源として新たな税を示唆し、予算案を控える中で厳しい状況にあることを認める一方、新たな住宅購入支援策も発表した。歳出をめぐる見方は慎重に受け止められているが、成長を押し上げる可能性は現時点で額面通りに評価されている。英国時間12時には、ヒーリー財務相が労働党大会で演説する予定。こうした中、国債(ギルト)の寄り付きが落ち着いていたことは、ひとまず市場参加者に安堵感をもたらしたようだ。それに先立ち、イングランド銀行関連では、ラムズデン氏による量的引き締め(QT)についてのテキスト発表が英国時間11時に予定されている。英ポンド/米ドルは1.3218~1.3273のレンジ上限付近で取引されている一方、ユーロ/英ポンドは100日移動平均(0.8588)を下回り、現在の0.8578~0.8604のレンジ下限付近で取引されている。 円はG10通貨の中で明確な上昇率トップとなり、日本の通貨当局トップの三村氏が、最近の円相場の動きに当局は満足も安心もしておらず、市場が当局の「明確なメッセージ」を額面通りに受け止めるか注視していると述べたことを受け、上げ幅を拡大した。三村氏はまた、日銀が利上げ方向へ転換したことと、その結果として米日金利差が縮小したことにも言及した。発言を受け、米ドル/円は157.55近辺から157.25まで下落し、その後さらに156.50近辺まで下げた(高値は157.86)。 オセアニア通貨はまちまち。金と銅の下落を受けて豪ドルは小幅安となる一方、NZドルは米ドルに対して小幅高。火曜日に広く予想される豪準備銀行(RBA)の利上げを前に、豪ドル/米ドルは0.7006~0.7029のレンジで取引されている。NZドル/米ドルは0.5649~0.5674のレンジ。金曜日の高値で上値を抑えられた後、豪ドル/NZドルが1.2400を下回ったことが、NZドルを下支えする可能性がある。
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