【市場分析】外交への期待高まり株価上昇、ハパックロイドが見通し引き上げ、リンツは利益警告
米イラン外交への期待を背景に欧州株が上昇し、ハパックロイドは見通しを引き上げた。米先物は、AI関連協議やJOLTS統計の発表、医薬品関税の発効を前にまちまちの動きとなった。
速報の内容
欧州株式市場(STOXX 600は+0.4%)は今朝、全般に上昇している。米イラン外交への期待の高まりがセンチメントを押し上げているが、不確実性は残っている(詳細はコモディティを参照)。ロンドン時間の午前を通じてエネルギー関連銘柄は高値から下落しており、株式市場全体の上昇にも寄与している。 欧州のセクターは総じて上昇基調。テクノロジーが首位となり、前日の下落圧力の一部を取り戻している。資本財・サービスと基礎資源が上位3セクターを構成し、基礎資源は月曜日に見られた下落圧力から反発している。下落しているのは食品・飲料・たばこに加え、エネルギーとパーソナルケア製品である。 主な値動き:アストラゼネカ(+2%、同社はサミット・セラピューティクスに20億米ドルを投資する予定)、エアバス(-0.7%、関係筋によると、同社は9月の納入が予想を下回る見込み)、ハパックロイド(+3.5%、強い市場需要とスポット運賃の継続的な上昇を理由に、2026年度の見通しを引き上げ)、リンツ(-6%、利益警告を発表)、ジュリアス・ベア(+8%、FINMAが調査を終了)。 米株価指数先物は現在、前日終値近辺で売買されている。ナスダック100先物(+0.1%)は小幅高となる一方、S&P 500先物とラッセル2000先物は同程度の下落となっている。本日の注目は、トランプ大統領とAI企業の責任者らとの会合で、AIの監督・安全性や中国との競争について協議される。きょうは複数のFRB当局者の発言に加え、米国のJOLTS求人件数の発表も控えている。 また、トランプ氏が4月に発表した医薬品関税が、本日、複数の主要国を対象に発効する点にも留意したい。EU、韓国、スイスには15%の関税が課される。一部のアナリストは、新たな措置によって消費者が入手できる医薬品が減少し、価格上昇につながる可能性もあると指摘している。
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